中鎖脂肪酸は、脂の主成分である脂肪酸のうち、炭素同士の二重結合を持たない飽和脂肪酸の一つです。一般の食用油（調査脂肪酸）に比べて分子量が少ないため、吸収が早くエネルギー効率が良いとされています。中鎖脂肪酸は脂肪酸の中でも最も脂肪になりにくく、体内に余分なエネルギーをため込まないことが研究で明らかになっています。
牛乳やヤシ油にも含まれており、「体脂肪がつきにくい」という表示で特定保健用食品（トクホ）の許可も受けているのです。また、糖尿病を予防する働きのあるホルモンを増加させる効果・血液中の乳酸濃度を下げて運動による疲労やわらげ、持久的な運動能力を高める効果が期待されています。
サプリメントなどから摂取での安全性は、ほとんどの人にとって安全と言ってよいでしょう。ただし、人によっては下痢、悪心、神経過敏、嘔吐、胃の不快感、腸内ガス、必須脂肪酸欠乏などを引き起こす可能性があるとされていますが、食後に摂取することによってこれらの症状が軽減されると考えられています。
サプリメントなどから中鎖脂肪酸を摂るという場合に、肝臓病・糖尿病の方は使用しないようにご注意ください。そのほか、医薬品を服用しているという方は、ご使用前に医師または薬剤師にご相談いただくとより安全でしょう。